CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
SPONSORED LINKS
 

<< ゲームオブスローンズ第8章に対する不満 | main | 発信の方法 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
ゲームオブスローンズ最終回を見終えて…

ゲームオブスローンズが終わりを迎えてしまった。

比べるのもおこがましいが、
僕はファンタジー劇団の座長であり、
その演目は「ルクレチア」という架空の国の歴史を描いてきた。

ファンタジーの担い手と言う意味では
FF4の作家でディレクターの時田さんと仕事をし、
FFの生みの親である坂口さんのゲームのシナリオも手掛け、
下村陽子さん・植松伸夫さん・伊藤賢治さん・光田康則さんなど
スクウェアを支えたファンタジー音楽の担い手に楽曲を依頼し
ファンタジー世界を作り続けて来た。

活動が活発な時期にはそれなりに人気もあったし、
シリーズを続ける苦労や、それに掛かるコストと膨大なキャストを
コントロールし続ける事の難しさも
一視聴者とは異なり、理解しているつもりだ…

日本人は歴史が好きで、
SFよりもファンタジーの方が親和性がある。
そう思って来たし、それは宗教や歴史にあるのだと思ってもいる。

そう言う意味では時田貴司さんに勧められたGOTは
どはまりしたし、
1晩に10話ずつ観るという、馬鹿な事を繰り返していた。

1度目では分からなかったことが
2度目の視聴で分かる。
演劇的には怒られてしまうかもだが、
映像作品なら許されるのだろう。

複数回見る事で益々面白さが増していった。


正直、時田さんに勧められる前からGOTの事は知っていた。
残酷な描写と、ヒロインと思われる女優が容赦なく脱がされることが
ネットや男性社会で評判だったからだ。

日本のテレビは犯罪者が車でシートベルトを締める
おかしなコンプライアンスに支配されており、
日本の漫画はいつの間にやら
子供向けとか大人向けと言うおかしな線引きが生まれていた。

だからこそ、生生しい描写は、
事件を、秘密を目撃した人間同士の盛り上がりにも似て、
口コミで広がったのだろう。

僕自身も、余りそう言う事を考えず
普通に傑作として後輩の女優に勧めたところ、
後輩の女優は第一話から面喰ったらしい(笑)

人前で見ていて思わず切ったという…
まぁ、言われてみればそうだったかもしれない。
(僕のそういうスイッチは麻痺してしまっているのだろう)


そう、GOTは最初に口コミで「エロ」と「グロ」が飛んできたのだ。

けれど、それも僕からすると制作者のトリックだったと思っている。

1章を見た。
ゆっくりと物語は始まっていき、登場人物や世界観を
説明せずに語り続けるから苦痛に感じる人も多いだろう…

けれど僕らはガンダムで育っているからこの程度の難解さは
全く許容範囲(笑)
次第にネッドに感情移入して、その高潔さに惹かれて行く…

2章になるとジョフリーがオラオラでロブがひたすらカッコいい。
ああ、この物語は主人公が世代交代していくんだ
ぐらいに思ってみていた。

そして3章だ
大事なことなので何度も描くが、
僕はGOT応援上映の時にも書いたが3章4話「穢れなき軍団」が一番好きだ。
この話ですっかりGOTにはまってしまったと言っても過言では無い。

そう、これまで物語の隅っこでゆっくり流れていた
別な国の物語、そして運命に流され、力も知恵も無かった
デナーリスが俄然カッコよくなる話だ。

ここで、ああ、制作者は「エロ」や「グロ」で客を呼び込みながらも
完全に女性に向けて物語を描く気なのだと思ったし、
それは後の大きな成功になったと思う。

デナーリスがアスタポアで、ヴァリリア語を使いこなし、
奴隷商人を皆殺しにするあの爽快感は男子の僕であれなのだから
女性はさぞかし気持ちよかったのではなかったかと思う。

そう、それが大事なのだ。
苦痛や、苛立ちの後の爽快感、人間の中にある殺意や破壊衝動は
何も特別な事では無く、やるかやらないかは別にしても
必ずあるものだし、そこが気持ちよく描かれている。

これは残念ながら日本のテレビドラマではなかなか難しい…

そして次なる傑作は7章7話だった…
サンサがリトルフィンガーにたぶらかされて
アリアを裁判の席に呼び出す。

対立が徐々に深まっていた姉妹が真っ向から対立すると見せかけて
不意にアリアに突き付けたかのように見えた罪状を
リトルフィンガーに切り返す…

そしてそこからの姉妹&ブランの連携
(ブランは正直もう少し喋れと思ったが)
これで、物語の中でも最も狡猾で賢い悪の一人リトルフィンガーを追い詰める。

ここも傑作だったなぁ…
7章7話は8章が信じられないぐらいに詰まっていて。
冒頭から隙も無駄も無い…

一方で僕は6章10話の冒頭のひたすら音楽しか無い演出も大好きだ、
「え?何事?」と思わせておいて、
宗教家たちとマージェリー達をぶっ飛ばす…
いやはや、サーセイと言う巨悪ならではの復讐だったし、
あれはあれで見事だったと思う…

ただね…
作者がやり過ぎているのは
因果応報を描きすぎるので、
これによってサーセイが爆死か、建物の下敷きになる事は
予想されてしまうんだよね…

この辺は、日本だと南総里見八犬伝の滝沢馬琴に似ていて
ちょっとしつこいのだ…

ブランが1話で突き落とされたから
トメンが落下死するし、
ジョフリーを毒殺したオレナはやはり毒で死ぬ。
宴会で家族を皆殺しにしたフレイ家は、
宴席で皆殺し…

やりすぎると先が分かりすぎてしまうのはちょっと損なのだ。


長い前置きとなったが、
最終回、そして最終章。

最終章の3話から5話が本当に駄目だというのは前回描いたから
改めて二度言うつもりは無い…

それでも、きっと最終回に絡めてまた言ってしまうだろうし、
大好きだったヴァリスの死が雑で、7章2話の冒頭を作者もう一回見ろと思ってしまうのは好きなのだから仕方がない…

ブロンはジェイミーを助けに夜の王との戦に来てよかったし、
そうでなくても、首都防衛戦にはいて欲しかった…

そして3話のホワイトウォーカーとの戦いは何度考えても
どちらも馬鹿過ぎる…

少なくともサムがもたらしたドラゴングラスの活躍を見たかったし、
英雄たちが集まった事で一旦圧倒する感じを見たかった、
ドラゴングラスとヴァリリア鋼で死者を圧倒する絵を観たくなかった???で、サムが全員から感謝される絵を…
でもどうせ、戦だから人は死ぬし、その死者を蘇らせて兵力的にも逆転させられるのだから(ウィンターフェルの墓地から復活はアイデアとして悪くないがもっと後で良かった)
いずれにせよ、ホワイトウォーカーの強さは2話に分けて後半に出せば良かったと今でも思う。

そしてドスラク人の剣にメリサンドルが炎を灯した時には
ああ、ドスラクの剣はドラゴングラスやヴァレリア鋼じゃないから、
こうやって活躍させるのね?と期待した…
メリサンドルもちゃんと役に立つねって…

そこからの失望は前回書いた通り…


で、最終回。
8章の中ではかなりまともなシナリオだったと思う。
もちろん、その直前の3から5話が糞だから…
それを引き受けての展開で無理があるって言えば無理はあるのだけれど。

それでも、それなりに納得できる話ではあった。

焼跡を歩くティリオンの絵は
広島の原爆を思い出させるし、
すれ違う火傷で裸の人間は日本人なら見慣れたはだしのゲンなどで観たあれだ…
そこからジェイミーとサーセイの死亡現場を見て泣き崩れるティリオン。

正直、落石随分薄いなぁとは思ってしまったけど…
だって降って来た量と、死亡現場が違い過ぎたじゃない???

でも、あれは絵的にも素敵だったし、
作り物の石でも良く出来ていたしジーンと来るよね、
サーセイが自分の顔でもジェイミーでもなくお腹を守って亡くなっていたなら、
もっと色々来た気もするが、まぁそれは良い。

で、ティリオンが王の手のバッヂを投げ捨てる。

裏切り者、裏切り者言いますが、
元々味方になっていたジェイミーを逃がすぐらいで死罪はどうなの?
と思う部分はある、7章2話のヴァリスに対する詰めにくらべたらかなり甘い…

で、ジョンスノウとティリオン。
彼らは1話で壁に向かう時からのつながりで、そこの伏線も回収してきた。
からの、ジョンスノウのデスキス…

まぁ、デナーリスはこれまでも何度も暴君になりそうだったから
そう言う素養はあるんだけれど、
7章2話をやっぱりもう一度見て欲しい、
ヴァリスは絶賛するし、約束するんだよね…貴方は必ずや良き女王になるって…
あれ、どうなったよ???

で、ジョンスノウは本当に無能。
全然、それまでのデナーリスの腹心達より歯止めが効かない。
お前、片思いだったのに有能だったティリオンやジョラーを見習えよ。
ハート掴んでるのに何にも出来ないのかよ…

で、物わかりの良いドロゴン。
母親を殺したのはジョンでは無く鉄の玉座だと悟ってくれる、
とっても優秀なドラゴン…

ここでジョンがドロゴンの直撃でなかったとしても、炎に包まれても良かったと思うのね。
だけど、ターガリエンだから焼けないってのもあったと思うんだよなぁ…
で、ドロゴンもそれを理解する流れの方がしっくりくると思うし。

まぁ、白眉はブライエニーのジェイミーのことを記述するシーン。
あれは、ジェイミーがブライエニーを騎士に叙任するシーンと同じで
8章で僅かに残った女性の心をつかむ良いシーンだと思った。

だから言う…
ジェイミーがブライエニーを抱く必要があったか???

あそこの意味のない恋愛描く必要があったのか???

ジェイミーがブライエニーを抱く動機は何よ?
いいよ、ブライエニーはジェイミーが好きで。
けど、ジェイミーはあれじゃ、同情じゃんか?

それは最悪じゃないか???

直後にサーセイ守るために死にに行きますだぜ…

本当に要らないし、作者アホなんじゃないかと思ってしまったなぁ。
僕は日本のドラマや舞台でもやたら恋愛ドラマにしたがる
女優と幾度となく衝突してきた。

そういうことじゃねぇよ!!って…

だから言う、あれは本当に要らない。
二人とも株価を下げた…

あの入浴だけで充分だったのに…

裁判から王の選挙、エピローグには不満は無い…
ぶっちゃけ、イギリスとアメリカのドラマだから
障害者が王になると思っていたし
それがティリオンでなくブランだったのは驚いたが、
まぁ別に不満も無い…

評議会でのブロンは最高だったし。
ティリオンの練習させますは良かった…

後はトアマンドに
「やっぱり俺達がナイツウォッチだな…」って言わせたかったのは
僕の性格だろう…
まぁ、無言でも二人の関係は分かるんだけど、
トアマンドはやっぱり南の人間への皮肉を常に持っていてほしかった。

とは言え、最初に描いた通り。
これだけのシリーズをやるのは大変なのだ。
それは分かる…

だけどね…
作り手は、やっぱり伏線回収を含めて
もっと何度も作品を観なきゃいけない。

試しに8章に不満を持った貴方、今すぐ7章を観てみて欲しい
良く出来ているし、そこの台詞のやり取りだけで
8章が如何に無理があるかが分かってしまうから…

それでも、これだけ楽しませてもらったのだから
まぁ、きっと歴史に残る作品となるだろう…

願わくば、もっと多くの日本人がご覧になられることを願うばかり…

そして映画化などされる事があれば
8章は是非僕も参加できるぐらいに出世しておかなければと、
今は自分の無能と無名を嘆くばかりであります…

| 町田誠也 | 17:25 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 17:25 | - | - |